《続・ハイパーインフレの国》
【6月26日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=159円64銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:39,112.16 (-299.05)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9492.0(-38)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.381(-0.146)
④金:2316.6(-13.4)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤80.83(-0.8)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1560円
②ロンドン午後:ー
③N.Y. : 1590円
※ニューヨーク為替引値(円)
159.69-159.72(0.1円安-0.1円安)
【6月25日:昨日の状況】
※国内銅建値1570円 (6月25日より-30円)
《続・ハイパーインフレの国》
※先々週から先週にかけて、小生が初めて訪問した国は
どこでしょうか?正解は『トルコTurkey』です。
※トルコの通貨リラは、毎年50%の勢いで対ドルで下落
して続けている、いわゆるスーパーインフレの国です。
※20年以上国を率いるリーダー、エルドアン大統領は、
インフレにも関わらず、さらに金利を下げるという、謎、
というか金融の常識を覆す金融政策を取り、世界中を驚
かせました。それもありここ数年続いてきた超インフレ
ですが、流石にトルコ政府は政策金利を上げてきて、今
年の終わり頃には少し収まるのではないか?と言われて
います。
※国民は大変です。トルコ国内ではドルとユーロが普通
に流通していることもあり、価値が下がり続ける自国通
貨リラを、何しろ持っていたくないので、リラでもらっ
た給料は、即、1秒でも早くドルに変える(銀行口座は
リラ・ドル・ユーロが紐付けされ、いつでもexchange可
能)。貯蓄はドル!!
※たまたまでも貰ってしまったリラは、なるべく早く使
う。まるでババ抜きのババかのように、手元からなくな
って欲しいので、すぐ使う(だから景気が悪くないとも
言われてる)。
※インフレの国ですから、通貨の価値が下がる=モノの
価値が上がります。そのため預金をするより家などの不
動産を買い、自分の資産防衛する、不動産が買えない人
は、純金などを買い、何しろ現金をモノに変える。
※おかげで不動産価格は上がり続け、イスタンブールな
どの都会では、家賃も毎年上がり続け、学生や年金生活
者は賃貸物件に住み続けることは出来ず、都会を離れざ
るを得ません。(ちなみにウクライナ戦争のせいで、ロ
シア人がトルコに流れ込み、更に不動産価格が上がった
そうです)
※人々の給料も上がり続けます。企業は毎年給料を1・5
倍にしないと、人が辞めて給料の良い職場に転職してし
まうそうです。
※良いこともあります。超が付く通貨リラ安ですから、
輸出企業は儲かる。トルコの機械メーカーが100万ドル
の工作機械を作り隣国ドイルに輸出したとします。現在
の為替レートは、ざっくり「1ドル=30リラ=150円」
なので、100万ドルは=3000万リラです。
※ドイツの客先から100万ドルの売上金を送金してもら
い3,000万リラの売上になる予定が、支払日が1年遅れる
と4,500万リラに、自動的に売上が上がる。
※但し注意しないと、その間に次の商品=工作機械を作
るための仕入れが1・5倍になってしまう。そのため、貿
易企業は為替予約が必須です。
※では、海外からトルコに投資をする企業が多いかと言
えば、やはり通貨が不安定な国には外資系企業は投資が
しにくいです。例えば、日本の製紙会社はトルコで紙オ
ムツを作っていますが、日本から最初に投資した資本金、
仮に1000万ドル(15億円)は、来年には10億円に目減り
してしまいます。
※いくらトルコからの輸出で儲けようが、最後に、その
資本金を自国に送金しようとすれば、為替安で目減りし
てしまうので、長期投資(特に製造業)はしにくいわけ
です。
※雑線(ヤード持込):【6月25日現在】
【1】ワイヤーハーネス:600円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):580円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):510円前後
【4】雑線B :390-420円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】
以上